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ジオパーク構想について

ジオパークって何?

ジオは「地球」のことを指します。ジオパークは、火山活動などの地球活動がもたらす地形、地層、岩石といった地質を保全し、地域振興や防災教育などに活用する公園のことです。また、地形や地質に関する素材(地質遺産)について、その成り立ちなどの調査研究を行いながら、教育学習活動や観光、ツーリズムなどに有効に活用し、地域を活性化していく取り組みでもあり、ユネスコが支援しています。

由布市の特徴

本市には別府市から島原へ走る別府-島原地溝帯にその一部が被る地域です。そのため、温泉や名勝地、火山や特殊な堆積構造など豊かな自然現象等を見ることができます。なかでも、由布岳は、噴出年代が約3万5千年以前から始まり、2,000年~1,500年前には側火山溶岩を噴出したと考えられており、火山の活動を地形等を通して学ぶことができるため、大変貴重です。別府市や九重町と並び、本市は地質学的にも価値が高い地域とされています。

本市における地質遺産

  • 塚原硫黄山(伽藍岳)の噴気
  • 鬼の箕山(伽藍岳の西方に位置)
  • 小田の池湿原
  • 城ヶ岳の単斜輝面(庄内平石側)
  • 小野屋の曲流跡
  • 庄内町阿蘇野の珪藻土と堆積構造
  • 男池
  • 白水鉱泉(冷二酸化炭素泉)
  • 由布川峡谷
  • 庄内下櫟木の由布川火砕流堆積物
  • 大分川河床の立木化石林
  • 篠原の河岸段丘
  • 鬼瀬の大分川河床立木化石
  • 燧石の原産地(挾間町茶園畑等)
  • 長鼻類の足跡化石と淡水産貝化石(挾間町天神橋先)
  • 由布岳
※このうち、由布川峡谷は県の名勝地に選定されており、大分百景にも選ばれています。また、庄内下櫟木の由布川火砕流堆積および大分川河床の立木化石林は由布市の指定天然記念物にも指定されています。

ジオパーク構想における教育の役割

ジオパークにおける文化活動面としての柱が「教育」であり、日本ジオパーク認定の評価項目の一つとして、「地元の学校の生徒、地域の人々に向けての科学・環境・防災教育の実施体制と実施状況」が含まれています。このため、学校教育の中でジオパーク教育をきちんと展開すると同時に、ジオパークについて広く周知することが重要です。また、地域にある価値が高い地質遺産を学び、自分たちの地域への郷土愛を深める機会にもなります。
本市ではこれらを受けて、特に市内の地質遺産について広く周知および啓発することを目的に、市内の教育機関へパンフレットを配布して推進を行っています。
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