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新規就農・研修について

まず初めに、「農業を始めるパターン」を考えましょう!

 就農するパターンは主に3つあります。その中で、自分にあったスタイルを見つける事、「どうやって農業に携わるのか」を見つける必要があります。

①独立して自営農業を始める(独立営農)

 自分が経営主となり、作物を育ててから作物を売るまでの流れを自分で行いながら稼いでいく方法です。農作業に必要な資機材や農地の確保するための資金が必要であり、栽培技術も必要になります。
 また、自分が「どこで、どの作物を育てたいのか。」「どんな農業をやるのか」というイメージと意思をしっかりと持つことが大切です。

②農業法人へ就職して従業員として農業に携わる(雇用就農)

 農業法人に就職し、給与を貰いながら農業技術等を身に着ける方法です。
栽培技術を習得した後、将来的に独立就農を目指すことができます。

③家庭菜園や副業として農業に携わる(田舎暮らし等)

 生活費の確保をするとともに、無理のない範囲で栽培を行う方法です。
農業収入は100万程度で構わないという場合や田舎暮らし(農のある暮らし)を楽しみながら農業に携わります。

情報収集しながら就農に対する自分の「気持ち」を確かめましょう!

 就農するという事は、自分の仕事を辞めてから農業を行うため、人生の大きな転機になります。情報収集を十分にせず、思いつきや憧れ、現実逃避のために就農するでは、家族や周囲の農家の方々に迷惑をかけるだけで終わってしまいます。
 また、よく考えてから農業を始めても計画どおりに行くとは限りません。
 一番重要なのは、農業で成功するという強い意志と困難を乗り越える技術力です。
 また、ある程度の資金が必要となります。自分でどのくらい準備できるのか、また、家族の同意を得る必要もあるため、冷静になり情報を整理しながら、自分の気持ちを見つめましょう。

就農までの流れ

①就農相談をする

 どういった形で農業がしたいのか、農業を行うために必要なことは何か・・・等情報を収集するために、農政課に相談をしてください。
 就農相談を行う。また、インターネット等で調べる中で、自分の農業スタイルや育てたい作物によって、初期費用がかなりかかる事があります。どんな資機材が必要か。その作物の主な作業内容や収穫時期はどうなっているのかを把握していきましょう。
 

②短期研修をして農業を体験する

 農業に対する「イメージ」と「現実」のギャップを埋めるために、農業の体験を行いながら就農に対する自問自答を行い、就農への決意を固めていきましょう。
 短期研修を希望する場合は、農政課にお問い合わせをしてください。
(短期研修の調整をする前に、就農相談を行います。) 

③就農をするという「意思決定」をする

 就農をすることはとても大変なことであり、様々な困難なことがおきます。困難を乗り越えることができる気持ちと、「農業で生活していく」という強い想いがあるか確認しましょう。

【確認をする際に考えておくこと】
(1)家族の同意と協力が得られているか
 家族の協力が得られているかどうかで、新規就農がうまくいくかどうかが分かれます。
 農業は夫婦で協力して行うことが基本となり、夫婦で作業を分担、あるいは共同ですることで作業効率が上がります。
(2)就農候補地の選定
 育てたい作物に適した環境や土地条件、家族と一緒に暮らす場合は生活条件などを考慮して就農候補地を選定します。自分たちの一生を託すにふさわしい場所をじっくりと選定することが大切です。
(3)住居の選定
 就農する前にファーマーズスクールで研修をする方、農業法人で就職するために移住をする方等様々な条件があります。その際、就農候補地を探すことと併せて住居候補地を探す必要があります。
 就農候補地から離れすぎていないか、住居候補地の周辺環境はどうなっているのかを確認しましょう。

④栽培技術を磨きながら営農の準備をする

 栽培技術を身につけ、経営するための計画を立てないと農業はできません。
 栽培技術を磨く方法としては、(1)ファーマーズスクールで研修をする。(2)農業大学校に入校する の2通りあります。特に非農家の方は研修を経てから営農を行う必要があります。
 また、研修後に「どのように農業で稼いでいくのか」という計画を練ること、農地の確保や栽培作物に応じた機械や施設の確保が必要になります。農政課では、これらのサポートや相談を研修期間中に行うことができます。

【ファーマーズスクールとは】

 各市町村が定める「産地担い手ビジョン」を基に、市町村が推進する作物のうち、計画認定された作物を新規就農者が育てたい場合、作物の栽培技術を「実際に対象作物を育てている農家でコーチとして認定されている方(就農コーチ)」の下で「実習」及び「模擬営農」と事業実施主体による「座学」の研修を行い、就農に必要な技術を磨く制度のことです。

【由布市ファーマーズスクールについて】

(1)実施主体 由布市
(2)研修期間 概ね1年以上2年以内、年間概ね1,200時間以上
(3)研修場所 就農コーチのほ場
(4)対象品目 梨、いちご(ベリーツ)、ねぎ、ねぎ+アスパラガス
(5)研修内容 栽培技術及び農業経営全般に係る知識の習得
        地域活動の参加等による地元の方とのコネクションの形成
(6)経  費 研修先の農家への謝礼等は不要ですが、賃金もありません
(7)そ の 他 ・就農準備資金(国の補助制度)の支給
        県が認定した研修期間で研修を受けている間、150万円(最大2年間)支援します。
※交付要件のほか、適切な研修が行えていない場合等の状況があると交付金を返還しなければなりません。要件等の詳細は大分県公式ホームページを参照するか農政課まで問い合わせをしてください。    

(8)注 意 点 ファーマーズスクールの研修希望者に対し面接を行うため、募集したとしても必ず研修できるとは限りません。

⑤就農する

 研修期間等で栽培技術を磨くことができたら、農業経営が開始されます。経営の早期安定に向け、頑張りましょう!

就農後の支援について

(1)経営開始資金(国の補助制度)の支給

 就農開始から5年間で実現可能な就農計画を立て、市の認定を受けた方(認定新規就農者)に対し、150万円(最大3年間)支援します。
※交付要件のほか、適切な就農を行っていない場合等の状況があると交付金を返還しなければなりません。要件等の詳細は下記大分県のHPを参照するか、農政課までお問い合わせください。

 (2)青年等就農資金

 新しく農業を始める認定新規就農者に対し、農業経営を開始するために必要な資金を長期、無利子で貸付する制度です。
※貸付機関は日本政策金融公庫です。
内容としては「融資」になります。詳細は日本政策金融公庫の公式ホームページをご確認ください。

※貸付できるかどうかを審査する必要があり、審査によっては貸付できない場合があります。
その他、農政課にて栽培技術のアドバイス等を適宜行っているため、営農していく中で悩み事等ありましたら農政課までお問い合わせ下さい。

最後に

 農業で生活することはかなり大変ですが、「頑張れば頑張るほど成果がでる」こと、頑張っただけより多く稼ぐことができるのが農業の魅力です。様々な困難がありますが、折れることなく続けること、販路拡大等経営の工夫をすることが大切になります。自然豊かな由布市で農業をはじめてみましょう!!

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農政課(本庁舎新館2階)
097-582-1293