重層的支援体制整備事業
重層的支援体制整備事業とは
重層的支援体制整備事業とは、既存の相談支援や地域づくり支援の取り組みを活かし、子ども・障がい・高齢・生活困窮といった分野別の支援体制では対応しきれないような「地域住民の複雑化・複合化した支援ニーズ」に対する包括的な支援体制を構築するため、“属性を問わない相談支援”、“参加支援”、“地域づくりに向けた支援”を一体的に実施するものです。事業創設の背景
重層的支援体制整備事業は、社会福祉法の改正により“地域共生社会”を実現するための新たな取り組みとして創設されました。“地域共生社会”は、既存の制度や分野ごとの「縦割り」「支え手」「受け手」という垣根を越えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源（さまざまな取り組みや制度、ボランティアなど）が世代や分野にかかわらずつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域を共につくっていく社会を目指しています。
事業イメージ
“属性を問わない相談支援”、“参加支援”、“地域づくりに向けた支援”の3つの支援を一体的に実施するため、1.包括的相談支援事業、 2.多機関協働事業、 3.アウトリーチ等を通じた継続的支援事業、 4.参加支援事業、 5.地域づくり事業を下のイメージ図のとおり実施していきます。
各事業の概要
| 事業名 | 概要 |
|---|---|
| 包括的相談支援事業 | ・属性や世代を問わず包括的に相談を受け止める ・支援機関のネットワークで対応する ・複雑化・複合化した課題については適切に多機関協働事業につなぐ |
| 多機関協働事業 | ・市町村全体で包括的な相談支援体制を構築する ・重層的支援体制整備事業の中核を担う役割を果たす ・支援関係機関の役割分担を図る |
| アウトリーチ等を通じた継続的支援事業 | ・支援が届いていない人に支援を届ける ・会議や関係機関とのネットワークの中から潜在的な相談者を見つける ・本人との信頼関係の構築に向けた支援に力点を置く |
| 参加支援事業 | ・社会とのつながりを作るための支援を行う ・利用者のニーズを踏まえた丁寧なマッチングやメニューを作る ・本人への定着支援と受け入れ先の支援を行う |
| 地域づくり事業 | ・世代や属性を超えて交流できる場や居場所を整備する ・交流・参加・学びの機会を生み出すために個別の活動や人をコーディネートする |
由布市における重層的支援体制整備事業の実施について
由布市では、新たな相談窓口を設置するのではなく、既存の相談窓口が「困りごと」を受け付け、重層的支援体制整備事業の一環として、各窓口や各支援機関と連携しながら本人や地域の方々と共に問題解決に向けて一緒に考えていきます。
由布市の相談窓口の一例
※市役所は097-582-1111| 項目 | 内容 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 経済 | ・生活困窮、金銭管理に関すること | 社会福祉協議会 097-582-2756 |
| ・生活困窮、生活保護に関すること | 福祉課保護係 | |
| ・多重債務や消費生活トラブルに関すること | 消費生活センター 097-582-1298 | |
| ・税金に関すること | 税務課 | |
| ・水道料に関すること | 水道課 | |
| ・年金、保険料に関すること | 保険課 | |
| ・介護保険料に関すること | 高齢者支援課 | |
| 健康・医療 | ・健康、子ども発育発達、精神疾患に関すること（うつ、依存症等） | 健康増進課 |
| ・国民健康保険、後期高齢者医療に関すること | 保険課 | |
| ・難病、小児慢性特定疾患に関すること | 中部保健所由布保健部 097-582-0660 | |
| 高齢者 | ・高齢者の相談、高齢者虐待に関すること ・介護保険制度、介護保険料に関すること | 高齢者支援課 |
| ・高齢者の相談全般に関すること（権利擁護、介護保険等） | 地域包括支援センター 097-582-0106 | |
| 障がい | ・障がい福祉に関すること | 相談支援センター こだま 097-547-8162 障がい者相談支援センター こうせいかん 097-582-2213 |
| ・障がい者虐待に関すること | 福祉課障がい福祉係 | |
| 子ども・子育て | ・学校に関すること（就学への不安、いじめ、不登校等） | 学校教育課 |
| ・ひとり親家庭、児童虐待、ヤングケアラー、子育ての不安に関すること | 子育て支援課 | |
| DV | ・配偶者や恋人からの暴力に関すること | 子育て支援課 |
| 仕事 | ・障がい者の就労に関すること | 福祉課障がい福祉係 |
| ・困窮状態にある方の就労に関すること | 社会福祉協議会 097-582-2756 | |
| 住まい | ・市営住宅に関すること | 建設課 |
| ひきこもり | ・ひきこもりに関すること（義務教育以外） | 福祉課地域福祉係 |
| 環境 | ・ペット、動物に関すること（多頭飼育等） ・環境問題に関すること（公害、放置ゴミ等） | 環境課 |
| 人権 | ・いじめ、差別等の人権問題に関すること | 人権・部落差別解消推進課 |
つなぐシートの活用
市役所の内部だけでなく、市と各相談機関が適切に情報共有して、円滑に連携・協働ができるように支援ルールを作成しています。福祉課ではこのツールを活用して、既存の連携体制では解決しない困難な問題の役割分担を図り、円滑な連携ができるよう、関係機関を支援します。【介護・障がい・医療関係事業所のみなさまへ】
つなぐシートを福祉課へ提出される前に、まずは所管課（例：介護関連事業所⇒高齢者支援課、小中学校⇒学校教育課、子育て関連事業所⇒子育て支援課、医療機関⇒保険課または健康増進課）へご相談ください。
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福祉課（本庁舎新館１階）
